無口でクール、そんな風に思われたい


「僕を一言で表現するとしたら、どんな言葉を選びますか」

最近僕の周囲の人にこんなアンケートをとってみた。

最初に返ってきた答えは「鬱陶しい」。「Annoying」と英語で続けたのは、実は日本人。そして「KY」と日本語の表現を選んだのはアメリカ人。

つまり僕はうるさいらしい。

「口から生まれてきた人」と言われた事があるが、僕はしゃべり始めるのが意外と遅かった。普通なら言葉を発する歳になってもしゃべらい僕に心配になった母が医者に相談したら、「こういう子に限っておしゃべりになります」と言われたそうだ。今、周囲による僕に対する印象が、その時の医者が言っていた通りになったことを証明している。

僕のおしゃべり病は結構深刻である。高校時代、途切れなくしゃべる僕に嫌気がさしたクラスメートの一人が「三分黙っていることができるか、賭けよう」と挑戦してきた事があった。売られたけんかは買う気分で挑戦に応じたはものの、あっけなく30秒足らずで賭けに負けてしまった。僕はとにかく沈黙が苦手なのだ。

なぜこんなにしゃべるのかと聞かれても、それはしゃべりたいことが頭の中にポンポン浮かんでくるから、としか答えようがない。得意の政治から全く無知である芸術等、深い考えかは別として、僕はとにかくどんな課題に関しても意見だけは持っている。もし他人がしゃべっている時に僕が静かにしていたら、それはなんと反論しようかと考えているからにすぎない。

思いつくままにしゃべらなければ良いではないか。発言をする前に少し考えてフィルターをかけなさい、と時々指摘を受けるが、それは到底無理な注文。次から次へと思い浮かぶ事を迅速に処理できる頭脳を僕は持っていない。かと言って思いつき一つ一つが処理されるのを待ってから発言しようとすれば、交通事故のせいで全車線交通止めになってしまった高速道路のように僕の頭は詰まってしまい、機能不能に陥ってしまう。そもそも僕は物事を考えることが苦手なのだ。

したがって考えないで発言するのは僕にとってある意味生存本能の現れなのだが、こうしていると一言々々に重みがなくなるせいか、一般的に周囲の人にはあまり耳を貸してもらえない。これは大学時代に気付いたことで、発言が尊重される筈のゼミで言葉を発しても、「ああ、またジョーがなんか言ってるわ」と悲しくも軽くあしらわれ、あまり相手にされなかった経験がある。

こういう訳で、僕は無口な人にとても憧れる。「うざい」とかではなく、「クールで何を考えているのか分からない」なんて言われてみたいから。

あるいはこの気持ち、実は嫉妬かもしれない。発言ひとつひとつにちゃんと周囲に耳を傾けてもらえる無口な人に対する。

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