Archive for April, 2017

僕は(米国)大学生になるために生まれてきた


僕は大学生になるために生まれてきたような人間である。

起床は11時。

服装はダボダボなポロシャツとカーゴパンツに野球の帽子。

食べることと遊ぶこと以外で期待されているのは、自分が興味を持っている課題のみの徹底追求。

評価基準は、どれほど自分の意見を口頭と文章で表現できるか。

ここまで読んでいただければお分かりのことかと思うが、これは日本の大学生生活の話ではない。

高校受験に受かるかさえ微妙な僕がそもそも大学入試を受けても合格するとは思えないが、いずれにせよ、性格的に日本の大学と肌が合うとは到底思えない。

日本の大学生活の話を聞くと、辛い高校生活の延長としか思えないのだ。

家族と住む家から通学し、毎日朝から夕方まで1日10個以上ある授業を受け、期末試験で試されるのは累積したはずの知識。

すべて僕が小学校入学から高校卒業までの12年間、苦手としていたことばかりだ。

米国での大学生活が僕に馴染んでいたのは、これらとすべて、おさらばできたからである。

米国大学生の毎日は寮生活なしには語れない。教師にも親にも監督されない、自由奔放な寮生活。

とにかく寮生活は楽しい。ルームメイトは一年生の時に親しくなった友達。時間つぶしには誰かが持ち込んだプレステ。食事は夜中まで空いている食堂で、娯楽は近所にある映画館で。

基本的に24時間キャンパスにいるので、毎日毎瞬ただ遊びほうけていても、さすがにいずれは学業に励みたくなる気持ちになるが、勉強さえも自由なのが米国の大学である。

もちろん必修科目という煩わしい概念も存在するが、一般教養、所謂リベラル・アーツの大学に通っていれば、そんな物は何とでもなる。

興味ある科目の、好きな教授が教えている、都合のいい時間に行われる授業を受ければいいのがリベラル・アーツ大学なので、嫌いな科目をしんどい朝から苦手な先生が長々と語る高校と比較すれば、学生としての義務とも言える学業も、(米国)大学生になれば天国である。

更に、米国大学での結果の出し方は僕のような人間に最も相性が合っている。発言力が重視される米国で大学生に期待されるのは、意見を主張し、表現することである。別に知識も思考も必要としない。正確な回答など導けなくとも、とにかく思いついたことを適当に表現していれば評価されるので、芸は口である僕にとって、これほど自分の特技に見合った環境もあるまい。

余談だが、さすがの米国のリベラル・アーツ大学でも、知識を累積することが求められる授業がある。科学や数学がその典型的な例だが、米国の大学の凄いのは、「科学が苦手な学生が必修科目を満たす為の科学授業」という学歴詐欺のような授業が存在することである。そんな授業を受けても当然科学に関する知識は一向に増えないため、小学時代からの僕の科学オンチは大学に通うことによって解消されることはなかった。

僕は社会人になってから大学・大学院時代を過ごしたボストンカレッジがあるボストン付近に戻っていない。それは、僕の、生涯を大学生のまま終わらすことが現社会ではダメ人間のレッテルを貼られることになるのを理解した上での、残りの人生に挑む覚悟の表れである。

ボストンを訪れてしまえば、即退職して学生に戻ってしまうのを分かっているから。

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日常の三不思議〜ラーメン屋の混み具合、日比谷線の延長、そしてスカウトされない僕


僕には三つの日常的な疑問がある。

一つ目が六本木にある「竹虎」という、ほぼ毎週日曜日に通っているラーメン屋の混み具合だ。

僕の日曜日の昼前後は週課みたいなもので、11時にしぶしぶ起床、12時に六本木でミサに参列、その後近所の「竹虎」で昼食、と決まっている。そういうことなので、「竹虎」に着く時刻はほぼいつも13時15分頃になる。

この時刻は昼にしては遅いこともあり店は大抵空いているのだが、7〜8週間に一度、すぐに座れない時がある。それも前に4〜5組待っているという(通常からしたらの)大混雑なのだ。

なぜ日曜日13時15分の六本木の「竹虎」では混む時と混まない時があるのか、そして混む時にはなぜ極端にも大混雑なのか。この奇妙な現象に気付いて4年近く経つが、余りに不思議すぎて未だに自説さえも立てられないでいる。

二つ目の疑問は東京メトロ日比谷線についてである。

日比谷線は中目黒と北千住をつないでいる地下鉄であるが、他の鉄道との直通運転も実施しており、長い間、中目黒方面 では東急東横線に直通しており、北千住方面では東武伊勢崎線に直通していた。

それが2013年、東京メトロ副都心線が東急東横線との直通運転を開始したことをきっかけに変わった。東急東横線が別の線と直通することなったので日比谷線との直通運転が廃止されることは当然なのだが、不思議なのは、日比谷線の北千住方面での直通運転の変更だ。

2013年まで北千住方面の最遠は東武伊勢崎線にある東武動物公園駅であった。それが、中目黒での東急東横線直通廃止と同時に、北千住方面の最遠は南栗橋駅に変わったのだ。

南栗橋駅とはどのような駅なのか。調べてみると、東武動物公園駅より3駅先の、なんと東部伊勢崎線沿いではなく、東武日光線という別の線にある駅であることが分かった。

なぜ本来なら何の関係もない中目黒駅での東急東横線との直通廃止に伴い北千住方面での直通運転が見直されたのか。そしてなぜ、見直した結果が伊勢崎線沿いの延長ではなく別の東武日光線との直通なのか。そしてなぜ3駅だけの延長なのか。

未だに、日比谷線の南栗橋行きに乗る度にこの疑問が頭を横切る。

そして三つめの不思議が、なぜ僕は渋谷でスカウトされないのか、ということだ。

先日、妹を渋谷のハチ公前で待っていた時に改めてこのことを疑問に思った。その日は週末であったためか、多くのカメラマンとマイクを持った人間がウロチョロいて、適当な人に声をかけていた。「適当」より背も格も高い僕のところには当然いつかだれかが来るのだろうと待っていたのだが、どういうわけか、いつまでたっても誰も声をかけてこなかったので、これは場所が悪いのだろうと思いつき、より目に付きやすい場所に移動した。

すると数分後、クリップボードを手にした女性が僕に近づいてきた。待ってましたとばかりに自己紹介をしたくなる気持ちを抑えていたら、その女性、明らかに日本ではない国の教室で笑顔いっぱいの小学生数人が写っている写真を僕に見せた上で、「カンボジア児童への募金をお願いできませんか」と拙い日本語で聞いてきた。

なーんだ。カメラもない。マイクもない。インタビューもしない。渋谷でそんな人に付き合っていたら万一スカウトされる時に邪魔になる、と考え、金がないふりをしてその女性を追っ払った。

もっとも、大変おかしなことに、それでもスカウトはされなかったのだが。


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